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新型コロナウイルスの影響で在宅にて 子どもたちと過ごされているみなさまへ シリーズ2

新型コロナウイルスの影響で在宅にて 子どもたちと過ごされているみなさまへ シリーズ2

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ご自身のストレスを軽くするために ~子どもに伝わる叱り方〜
新型コロナ感染症によって家にいる時間が増えています。

お昼ご飯を用意したり、勉強を見たり、
みなさまがご家庭でしなければならないことが
増えたと思います。
子どもたちの相手をしながら、
家事をこなすのはとても大変なことです。
思うようにやりたいことが進まず、
感情的に子どもに当たってしまったりして、
辛く感じていないでしょうか?

そんな時に読んでみて下さい。
少し、お役に立てるかもしれません。

ご自身のストレスを軽くするために
プラン1 子どもたちに伝わりやすい方法で叱る
親が子どもたちを叱るのは当たり前のことです。
して欲しくないことはして欲しくない、
いやなことはいや,
と伝えて良いと思います。
でも、できれば、お互いに少し楽な方法で伝えられたら
良いのではないでしょうか?

1. 怒りが頂点に達する前に伝える
2. 否定の言葉を使わない
3. 短い言葉、同じ調子で繰り返す
4. それでもやらなかったらその場を離れる
5. やり始めたら声掛けする
6. どうしてもやらなかったら…一度切り上げる

子どもたちに伝わりやすい伝え方があります。

例えば、
計算ドリルが終わったらおやつにしよう!
…でも、なかなか終わらないときは?

1. 怒りが頂点に達する前に伝える
伝える側に時間と気持ちに余裕があるうちに、
ドリルに集中するよう伝えます。

2. 否定の言葉を使わない
子どもは文章の全部を聞いていないことがあります。
『計算ドリルが終わらないとおやつにならないよ』
と伝えると、
おやつにならないという部分だけ理解して、
逆上してしまうことがあります。
ですから、
『計算ドリルが終わったら、おやつだよ』
と伝えます。
『計算ドリルが終わらないとおやつにならないよ』

『計算ドリルが終わったら、おやつだよ』

3. 短い言葉、同じ調子で繰り返す
指示は短い言葉の方が伝わりやすいものです。
また、途中で言い方を変えると
かえって集中力を下げてしまいます。
『ドリルやるよ』1-2分おいて『ドリルやるよ』
と繰り返します。
『やりなさいって言ってるでしょ!』
などとヒートアップしてしまうと逆効果になります。
『やりなさいって言ってるでしょ!』

『ドリルやるよ』

3. それでもやらなかったらその場を離れる
何度か伝えても集中しないときは、
一度、子どもから離れて、遠くから見守ります。
その間に、伝える側の気持ちも少し落ち着かせます。

4. やり始めたら声掛けする
『ちゃんとやってるね』
と伝えるだけで構いません。
最後までできたら、
『がんばったね』『えらかったね』
と褒めながら、おやつを出します。
おやつを食べて明るい気持ちになったら、
『次はすぐにやり始めてね』
と伝えます。

5. どうしてもやらなかったら…一度切り上げる
いったん、計算ドリルをやらせるのをやめましょう。
そのときは必ず、
次にいつやるのか約束をします。
『おやつを食べ終わったらもう一度するよ』
『明日は必ずやるよ』

子どもの年齢によって叱る内容は違いますが、
①〜⑥のやり方は同じです。

プラン2 自分のストレスの強さを知る
ご自身のイライラ度を、
温度計をイメージして測ってみます。
それだけで、少し、冷静になれるかもしれません。
イライラが1〜2度くらいに感じたら、
深呼吸をしたり、肩の力を抜いたりしてみます。

→日本小児科学会ホームページ「お子様と暮らしている皆様へ」
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_02.pdf

いろいろがんばっているのに、
子どもたちが言うことを聞かなかったり、
泣き続けたりしていると、
怒りが抑えられなくなることもあります。

イライラが3〜4度に達したら、
子どもたちから少し離れてみます。

子どもたちの周囲に危険なものがないかを確認し、
別の部屋に移動したり、外に出たりしてみます。

少し、落ち着いてから子どもたちの元へ戻ります。
子どもたちは、まだ騒いでいるかもしれません。
でも、今までと違う対応ができるかもしれません。
子どもたちに「どこに行っていたの?」と聞かれたら、
「イライラしていたから少し気持ちを落ち着けていた」
と伝えて構いません。
そのかわり、「もう、心配いらないよ」
と伝えてあげることが子どもたちの安心につながります。

プラン3 ご自身の悩みを相談する
家族に相談する
今は、みなが慣れない生活にストレスを抱えています。
誰もが、不安やいらだちを感じています。
この非常事態の中では当たり前のことです。
ご家族とお互いの不安やいらだちを伝え合うだけで、
気持ちが変わるかもしれません。

市町村の子育て支援窓口に相談する
ご家族に相談するのが難しい方もいらっしゃる
と思います。
地域の相談窓口に相談してみて下さい。

→船橋市子育て支援包括センター「ふなここ」
https://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/support/001/p074730.html

→船橋市家庭児童相談室
https://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/support/001/p009831.html

そして…
当院は、お子さまの体調に関することだけではなく、
心の問題にもみなさまと一緒に取り組んでいきたい
と考えています。
もし、お困りのことがありましたらご相談ください。

令和2年4月20日

トレポンテこどもクリニック
医師 小児科専門医 村社 歩美

参考:日本小児科学会ホームページ「お子様と暮らしている皆様へ」
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_02.pdf

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