青い空の診察室から

新型コロナウイルスの影響で在宅にて 子どもたちと過ごされているみなさまへ シリーズ 3

• 新型コロナウイルスアーカイブス
• 2020.05.08

心の不調を立てなおそう 〜体の元気で心も元気に〜
新型コロナ感染症に関する緊急事態宣言が
延長されました。

登校や出勤のない期間が長くなり、
生活にメリハリがなくなってしまうと思います。

外出やお友達との交流がままならず、
ストレスの発散ができずに
心がくるしくなることもあると思います。

そんな時に読んでみて下さい。
少し、お役に立てるかもしれません。

目　　次
1. 心の安定はからだの安定から 2. からだの元気を保つには？
　　　〜自律神経（じりつしんけい）の安定〜 3. 早寝早起きはなぜいいの？ 4. 心とからだの不調が続く時には？

1.心の安定はからだの安定から

ヒトの心とからだの関係を車に例えると、
エンジンと車体のようだと思います。

心がエンジンのように
原動力となってからだを動かし、
日々の活動をしています。

からだのどこかに不調があると、
動かすのによけいなエネルギーを必要とします。
それが続くと、心は疲れてしまいます。

心が疲れるとゆっくり休めなくなるので、
からだはもっと不調になります。

逆に、
気になることがあっても、
からだが元気に動ければ活動を続けられます。

活動すれば、からだは疲れて休息を求めます。
からだが休んでいる間に心も休むことができます。

心とからだは一緒に
活動したり休んだりしています。

2.からだの元気を保つには？
〜自律神経（じりつしんけい）の安定〜

体調の好不調を整え、
元気を保つために働いているのは自律神経です。
自律神経には、
活動する時に働く交感神経（こうかんしんけい）と
休むときに働く副交感神経（ふくこうかんしんけい）
があります。
日中は交感神経、夜は副交感神経
が主に働き、
睡眠、食事、排泄、運動、成長、免疫など
生きていくため活動をコントロールしています。

疲れ過ぎたり、
昼夜逆転の生活をしたり、
食事をとらなかったりすると、
コントロールできなくなり、
からだの不調を来します。

自律神経の働きが乱れないようにするには、
基本的生活習慣を整えることが大切なのです。

1. しっかり寝る
2. 食事をする
3.トイレに行く
4. お風呂に入る
5. 歯磨きをする
6. 清潔な服に着替える

3.早寝早起きはなぜいいの？

基本的生活習慣とは、
など、忙しくてもみながしていることです。

朝、
ごはんを食べ、歯磨きをし、トイレに行くためには、少し早く起きなければなりません。

ヒトにはそれぞれ必要な睡眠時間があります。
ですから、少し早く起きるためには、
少し早めに寝ないと続けることはできません。

大切なのは、
基本的生活習慣を
なるべく毎日同じように繰り返すことです。

そうすることで自律神経の活動は安定し、
病気やストレスに対抗する力がつきます。

ですから、
気になることやイライラに思い悩む前に、
日々の生活リズムをとり戻してみませんか？
少し、心が軽くなるかもしれません。

4.心とからだの不調が続く時には？

日々の体調が良いと、
少しのストレスに負けない心を保てます。

でも、それ以上に
不安やストレスが大きくなることもあります。

そんなときは、
私たちが少しお手伝いできるかもしれません。

当院は、お子さまの体調に関することだけではなく、
心の問題にもみなさまと一緒に取り組んでいきたいと考えています。
もし、お困りのことがありましたらご相談ください。

新型コロナウイルスについてご心配なことも、
お問い合わせください。
感染しない、させないためにどうしたら良いか、
お子さまの活動をどのように見守れば良いか、
一緒に考えさせて頂けましたら幸いです。

2020年5月8日

トレポンテこどもクリニック
医師　小児科専門医　村社 歩美

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