青い空の診察室から

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不機嫌な思春期への声かけ

不機嫌な思春期への声かけ

子育て応援メッセージ

中高生のいるご家庭の共通の悩み。
それは、
長時間のスマホと夜更かし、
ではないでしょうか?

それ以外にも、

勉強して欲しい
身の回りの事をできるようになって欲しい

大人になる前に伝えたいことがたくさんあります。

でも、
「うるさいな💢」の一言で会話が終わってしまう
ことも多いのではないかと思います。

そんな時、
真正面から言葉を掛けると言い争いになる
こともありますよね。

お互いに傷ついたり、
その後の会話が難しくなったりして、
結局、
伝えたいことが伝わらなくなってしまうものです。

時には、ガチンコで話すことも大切。

でも、
衝突を避けながら伝える方法もあるのです。

思春期に伝えるコツ
実は、
その方法は今までにお伝えしてきた
イヤイヤ期や小学生に伝える方法とあまり変わりません。

1. 大切なことは伝え続ける〜大人たちがブレない〜
2. 短い言葉で伝える
3. 否定より肯定の言葉を多く

イヤイヤ期への伝え方はこちら↓
https://note.com/machinoshonika/n/n40ad6a8ba290
小学生への伝え方はこちら↓
https://note.com/machinoshonika/n/n69bee1a457a9

1. 大切なことは伝え続ける
  〜大人たちがブレない〜

思春期は自分について考える時期ですよね。
自分とはどんな存在なのか、
将来、どんな人になりたいのか、
懸命に考えています。

身近にいる大人は、
自分の姿を知るヒントです。

ですから、
思春期の子どもは、
大人のすることを
大人が思うよりずっとよく見ています。
大人が言うことを
大人が考えるよりずっと重く受け止めています。

その結果、
以前言ったことと今言うことが違っていたり、
大人によって言うことが違っていたりすると、
気持ちが混乱して猛烈に反発します。

とはいえ、大人にも都合や方針の変更はあります。
小さなことまで全て一貫する必要はありません。

そんな大人を受け入れるのも成長過程の一つです。

けれども、
子どもの将来のために
本当に大切だと考えるメッセージだけは、
身近にいる大人が伝え続ける

ことが重要です。

例えば、冒頭に挙げた
スマホの時間制限や
睡眠時間の確保
などは、
健康に生活するために
是非、守らせたいことの一つです。

また、
男女交際に関わるルールなども
ご家庭から思春期の子どもたちに送る
大切なメッセージだと思います。

伝えるためにはまず、
両親や祖父母など、近くの大人たちが
だいたいの考え方を共有します。
・帰宅は〜時までに
・スマホやゲームは〜時間まで
・勉強はするべき/別にしなくても良い
つまり、それぞれのご家庭の方針です。

お子さんの行動に問題が発生したら、
本人に伝えるよりも先に
ご家庭の方針を確認し合った方が良いです。

伝える時は次のようにします。

母「昨日、遅くまで起きてたね」
思春期さん「お母さんに関係ないでしょ💢」

父「12時までには寝たほうがいいぞ」
会話はここで切り上げます。

返事をしなくても、
睨んできても、
その一言は心に届いています。

2. 短い言葉で伝える

人は何も言われないと容認されたと受け取ります。

ですから、
勉強しない
夜更かししている
ご家庭の方針に違反している時は
指摘しなければなりません。

また、何も言わないでいると
諦められたとか、見捨てられた
と思われることもあります。

ですから、
反発されると分かっていても伝えます。

正面に向き合って注意しようとすると
反発が強まる
ことがあるので、
すれ違いざまや通りがかりなどに声掛けします。

「勉強した?」

反抗的な言葉が返ってきた時は
やる事があるふりをして無視をする
のも
一つの方法です。

その方が議論をするより伝わることが多いです。

思春期の子どもたちは
自立したい気持ちと
依存していたい気持ちの間で
揺らいでいます。

たとえ反発されても声掛けをすることが
「見守っているよ」
と言うメッセージに
なります。

3. 否定より肯定の言葉を多く

お子さんが思春期の頃は、
家族皆が忙しくて
接する時間が短くなったり、
会話が少なくなったりするため、
褒める機会が少なくなってしまいがちです。

反抗ばかりする子どもに
褒め言葉など見つからない、
という時期もあると思います。

家庭での会話が減る一方で
子どもたちは、
友人や先輩、先生とコミュケーションを取り、
お互いの良いところや尊敬すべき点を
伝え合っています。

思春期の子どもたちの自己肯定感は、
社会で育まれていきます。

しかし、まだまだ家族の力も必要です。

社会活動からは大きな自信を得られますが、
上手くいかなかった時の苦しみも大きいです。

こうした好不調の波を乗り越えるには、
家族から日々
小さな力をもらうことがとても大切
なのです。

小さな力とは、
見ているよ
合っているよ
大丈夫だよ
のメッセージです。

素晴らしいことをした時には
「すごいね」
「えらいじゃん」
といった褒め言葉が出てくるものです。

でも、それは毎日起こることではありません。

日常の
何気ない場面での何気ない一言
で自己肯定感は保たれます。

例えば、
朝早めに起きてきたら、
「早いね」
部活で疲れて帰ってきたら、
「お疲れ様」
ご飯を食べ終わったら、
「よく食べたね」

体が大きくなっても、
大人がしてあげられることは
幼い頃と変わりありません。

食べさせてあげること
安心して寝させてあげること
清潔に過ごさせてあげること


して、 ダメなものはダメときちんと伝えること
共感すること

思い出して下さい。

オムツを替えていた頃を。

うんち、出たかな?
いっぱい出たねー。
すっきりしたね。
おしっこも出てるねー。
きれい、きれい、よ。
ほら、気持ちいいねー。

返事はなくても、
溢れるように言葉をかけていた
と思います。

ご家族のその声かけこそが、
子どもたちの心の支えです。

当院は事前予約制です

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