大人になっていくあなたへ
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~ママに会いたい~
ママのおなかから この世界に生まれる。
それは赤ちゃんにとって、初めてのとてもスリリングな冒険です。
でも、赤ちゃんは、ワクワクしながら待っています。ママに会う日を。この世界にやさしく迎えられる日を。
聞こえるよ、ママの声
一緒に感じてるよ、ママの喜び
ママ、早く会いたい
赤ちゃんが生を受けてから2ヶ月めには心臓が動き始め、3ヶ月めには手足を動かすようになります。
7ヶ月を過ぎると、寝たり起きたり、泣いたりするようになります。周囲の音も聞こえると言われています。
9ヶ月くらいになると、赤ちゃんの体はほぼ完成し、おなかの外で生きていくための準備が整います。
ママ?
みんな?
準備はできた?
もうすぐ会いに行くよ。
赤ちゃんがおなかから外に出るためのトンネル(産道)はとても狭くて曲がった形をしています。
赤ちゃんは頭の形を変形させ、体をひねりながら、そのトンネルを抜けます。
この時、へその緒から受け取っていた酸素はとぎれとぎれとなります。生まれる時はスリルがいっぱいなのです。
真っ暗で苦しいよ。
でも、がんばるよ。
早く出なくちゃ!
ママもがんばって!
トンネルを通り抜け、体が外に出ると、赤ちゃんは大きな声で泣きます。
初めての呼吸です。これによって、肺が膨らみ、血液の流れ方も変わり、ママに頼っていた酸素や栄養の補給を自分でするようになります。
産声。
それはまるで、生まれたことを誇らしく周囲に伝えているようです。
ママ! みんな!
ここだよ!生まれたよ!
産声を上げている赤ちゃんは、ママに抱っこされるととても静かになります。
目をぱっちり開けて、耳を澄ましているようです。その姿はまるで、この世界に生まれた喜びを全身で感じているようにも見えます。
やがて、ママの温もりに安心したかのように、深い眠りにつきます。
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